養護教諭、生徒指導主事、特別支援教育コーディネーターが連携のあり方を考えた合同研修会=5月25日、福井県福井市の県生活学習館

 福井県池田町立池田中学校の生徒自殺問題を受け福井県教委は5月25日、県内小中高校と特別支援学校の養護教諭、生徒指導主事、特別支援教育コーディネーターによる初の合同研修会を福井市の県生活学習館で開いた。悩みを抱える子どもや発達障害の疑いがある子どもを見逃さずに情報を共有し、学校組織として支援していくための連携のあり方を約600人が考えた。

 生徒自殺問題について池田町教委の調査委報告書は、学校の組織的な対応の欠如を指摘した。合同研修会は、「保健室の先生」として子どもの心身をケアする養護教諭と生徒指導主事、発達障害など特別な配慮が必要な子どもの支援計画を立てる特別支援教育コーディネーターの3者が連携し、きめ細かな対応をしていく狙い。

 教育心理学などが専門の内田利広・京都教育大教授が講義した。表情が暗い、成績が落ちるといった子どもが発するSOSを見逃さないため、積極的な関わりを求めた。「子どもを理解しないままいくら支援しても、子どもには伝わらない」と強調。関わりがある教員が集まって「ケース会議」を開き、能力や対人関係、家庭環境などの情報を共有して多面的に理解し、個別に支援方針を立てていくべきだと助言した。会議内容の守秘も求めた。

 非公開で行われたグループ協議では、具体例を基に3者が子どもへの支援方針を検討した。

 合同研修会は18日に敦賀市内でも開かれ、2日間で312校の約900人が参加した。

関連記事
あわせて読みたい