幸福度総合1位の福井県の主な指標

 日本総合研究所の調査で3回連続の幸福度日本一となった福井県は、通常のランキングとは別に行われたライフステージごとの幸福度分析でも幅広い世代でトップクラスとなった。共働き率が全国1位で経済的に安定し、3世代同居が多くて家庭環境が充実している福井型のライフスタイルが高評価につながった。

 ただ、通常のランキングの指標をみると、県内の外国人宿泊者数や留学生数など文化分野の国際化の順位が依然として低迷しており、今後の底上げも課題となっている。

 ライフステージ別の分析は▽青少年▽子育て世代▽中堅社会人▽シルバー(現役)▽シルバー(リタイア)―で行った。総合評価ランキングで用いた70指標と、別の指標から、各世代ごとに5~10指標を抽出して評価した。

 福井県は、ボランティア活動の参加率などを加味した青少年、スポーツ観覧やキャンプなど移動を伴う趣味率などを加点したシルバー(現役)で1位になった。子育て世代も、3世代同居率や共働きを支える夫の家事・育児貢献度を評価した結果、2位となった。

 調査した日本総合研究所が25日に出版した「全47都道府県幸福度ランキング2018年版」(東洋経済新報社)で「大人も子どもも成長・発展できる県」と評価された。

 県地域交流推進課は「どの世代も希望が持てる環境があるのは、他県がまねのできない福井のブランド。U・Iターン促進のほか観光誘客、産業振興など、あらゆる政策に生かしたい」としている。

 一方、通常のランキングでは教育、仕事分野が1位だったほかは生活分野が5位(前回7位)、健康分野が8位(同13位)と10位以内に入ったものの、文化分野は33位(同42位)と伸び悩んだ。文化分野の指標では、県内の外国人宿泊者数が43位、留学生数は35位にとどまった。

 1位だった教育、仕事両分野でも課題があり、学童保育設置率が23位、事業所新設率は42位と低迷した。県地域交流推進課は「好調な経済状況や県民の頑張りで全般的に改善が見られているが、課題を分析して必要な対策を講じていく」としている。

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