クラウドファンディング成功の秘訣などを解説するレディーフォーの富澤由佳マネージャー=5月22日、福井県福井市のハピリンのWiL

 ■成功の秘訣

 お金をどうやって集めるか。それは実行者の過去の実績やコンテンツ力以上に、共感を呼ぶ「ストーリー」がポイント。どうやって人を動かすかが、とても大切になる。コンセプトを固め、ターゲットを設定し、それに応じたアクションを行う。

 ▽罠

 まずCFには「罠」もある。「仲間集め⇒お金集め」という流れを重んじないと、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)を損失する恐れがある。

 例えばいきなり「支援してほしい」と無鉄砲にメールなどで知人にメッセージを送ると、仮に相手がお金を出したとしても、その後「あまり関わりたくないな」と思われてしまう。恐喝のように受け取られてしまうリスクがある。

 また、目標額達成後に支援者への連絡を疎かにすると「音沙汰が無いな。私は何のためにお金を出したのだろう」と裏切りに思われてしまう。

 支援者に対しては適切なコミュニケーション、真摯な態度が大切。「ありがとう」の気持ちを伝えること。

 ▽共感づくり

 その商品やサービスを通し「誰」を「どういう状態にしたい」のか考えてほしい。CFはあくまでもツール。コンセプトが重要になる。ターゲットの設定においては支援者の立場に立ち、そのリターンを誰が買うかを想定しよう。

 支援者を前のめりにさせてほしい。「かっこいいな」「頑張っているな」「熱いな」と思わせられるか。具体的にはプロジェクトページの写真や、キャッチーなタイトルが効果を発揮する。

 信頼を得ることも大事。CF自体がまだ新しい手法なので、相手の不安を取り除く必要がある。実行者に実績があればよいが、実績だけが信頼ではない。ここがCFの面白さ。「本気度」で信頼を得よう。レディーフォーのブログ機能が役に立つ。60日の募集期間で70回以上更新する人もいる。応援コメントへの返信が丁寧だと「ちゃんとしている」ということが、外部から分かる。

 ▽特別感

 リターンの設定で「特別感」を生み出そう。例えば「ここでしか買えない商品」「ここでしかできない体験」「期間限定」「数量限定」…。

 支援を募る際、個別の連絡も大事。フェイスブックなどで広く周知することもできるが、「○○さん、こんにちは」という丁寧なコミュニケーションが特別感を生む。

関連記事