外国大型客船の見学者用シャトルバスとして試験運行した燃料電池バス=4月17日、福井県敦賀市の敦賀港

 福井県敦賀市は、4月17日に1日限定で試験運行した水素の燃料電池バス(FCバス)に乗車した市民らに行ったアンケートの結果をまとめた。乗り心地は8割以上が「十分」とし、7割以上が普及への期待感を示した。

 ただ、FCバスや燃料電池車に水素を供給する水素ステーションの認知度が44%にとどまった。特に20~30代は普及への期待も含めて他世代よりも関心が低く、市の担当課は「水素社会の形成やFCバス導入に向けた市民議論を深めるため、若年層への啓発を強化したい」としている。

 FCバスは、外国大型クルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」の敦賀寄港に合わせ、客船見学者向けシャトルバスの1台として運行。延べ約100キロ走り、約400人が乗車した。

 アンケートは192人から回答を得た。敦賀市民は約半数で、主婦層が最も多く36%を占めた。FCバスの認知度は53・6%が「知っていた」と回答した。

 乗り心地に関しては、通常のバスと比べて走行中の騒音が「小さい」「やや小さい」と感じた人は計87%。停車中の振動は88・5%、走行中の振動も79・7%が通常バスより良好とした。車内の広さや座席数は83・3%が「十分」とし、エアコンなどの快適性も85・4%が満足とした。

 普及への期待は、72・4%が「普及してほしい」と回答。敦賀市民に限っては79・1%と6ポイント以上高くなった。燃料に水素を使うことに危険性や不安を感じるかの問いには、75・5%が「不安はない」とした。

 市は水素関連産業や活用社会の拠点化を目指しており、本年度中に策定する実施計画にアンケート結果を反映させたい考え。

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