福井県福井市の福井運動公園(左)沿いを通る市道。国体の総合開会式直後は数百台のバスやタクシーが集中する=同市福町

 9月29日の福井しあわせ元気国体の総合開会式は、選手や観覧者ら約2万5千人が会場の福井運動公園(福井県福井市)に集まる。終了後の約1時間は、周辺の片側1車線の道路を数百台のバス、タクシーがひっきりなしに行き交う。混雑は必至で車の利用自粛などに県民の協力が得られるかが課題となる。

 近年の国体の開会式は、郊外の会場が多く、片側2車線の幹線道路に面していた。福井運動公園は市街地にあり、飲食や服飾などの店舗も並ぶ。土日は日中も交通量が多い。

 県が気をもむのは、総合開会式終了後の午後4~5時ごろの渋滞対策。選手らを乗せた約300台のバスが一気に会場を出発し、タクシーも延べ約250台が出入りする。県施設調整課の小杉敏明課長は「車の通行を控えるよう近隣の自治会などに要請するほか、近くの店舗や事業所には当日の仕入れや納品を避けるよう依頼する」と話す。

 福井運動公園の駐車場は、選手や関係者を除き、車の乗り入れが原則禁止される。県、市の実行委員会は「観覧者はできるだけ公共交通機関やシャトルバスを利用してほしい」と訴える。県は総合開会式当日、JR福井駅やサンドーム福井など6カ所からシャトルバスを運行する。競技期間中は市がJR福井駅や福井競輪場、同市下莇生田町の臨時駐車場から走らせる予定。

 交通マナーの向上も課題だ。県は「横断歩道 止まってゆずろう 思いやり福井」の標語を掲げ、選手や大会マスコットはぴりゅうが登場するテレビCMを放映。県警も横断歩道周辺の取り締まりを強化している。県県民安全課は「県外から大勢訪れる選手や観客に、悪印象を持たれないようにしたい」と強調する。

 福井運動公園がある福井市社北地区の山崎良一自治会連合会長は「50年に1度の大会の成功に向け、交通規制への協力や、黄信号で確実に止まるなどのマナー向上に努めたい」と話している。

関連記事