新橋で敦賀市の観光PRを行う福井県敦賀市の角鹿中生徒=5月17日、東京都港区

中学生が考えた敦賀観光ツアーの手書きチラシ

配ったティッシュの中には敦賀市の名物や観光地の紹介

 サラリーマンの聖地「新橋」(東京都港区)で、その出会いはあった。5月17日の昼下がり、場所はJR新橋駅から汐留方面へ向かう2階通路。通路の途中に3階のゆりかもめ新橋駅改札に上がるエスカレーターがあり、それにのぼる手前だったという。電通、日本テレビ、共同通信社など汐留で働くサラリーマンが行き来する通路でもあり、ゆりかもめ新橋駅に向かう人も往来する場所でもあるため、とても人通りが多い。そこで、男性は福井県の中学生と出会い、感動した。「これまでこんな中学生と出会ったことがない」

 男性は長年、スーツを戦闘服として着こなすビジネスマン。JR新橋駅の近くにコーヒーを買いに行く途中だった。中学生は福井県敦賀市角鹿中学校の3年生。修学旅行で東京に来て、2~3人ずつのグループに分かれ、行きかう人に積極的に声をかけ敦賀をPRしていた。臆することなく外国人観光客にも。もちろん英語で。男性はセーラー服を着た女子中学生2人組に声をかけられた。とても熱心なPRを受けていると、ふと、自身の修学旅行を思い出したという。

 中学の修学旅行で奈良公園を訪れ人生で初めて生で外国人を見たこと。「外国人だー」と感動したこと。友達と一緒に「おまえ話しかけろよ。おまえがやれよ」と言い合い、結局できなかった大分のド田舎者の自分たちのこと。そして、「話しかける勇気がなかったから。英語力がなかったから。両方ともなかったくせに『いやいや時代が違うから』」と言い訳する。
 

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