クラウドファンディング成功の秘訣を受講者が学んだ「ミラカナ」のセミナー=5月22日、福井県福井市のハピリンのWiL

 福井新聞社と福井銀行、レディーフォーによるクラウドファンディングサービス「ミラカナ」で、プロジェクト実行のための資金集めを検討する個人・団体を対象にした初のセミナーが5月22日、福井県福井市のハピリンのWiLで開かれた。レディーフォー担当者やプロジェクト経験者が講師となり、実践例を交えながら成功の秘訣を伝授。受講者はそれぞれのプロジェクト実現へ意欲を高めていた。

 ⇒富澤由佳マネージャー講演詳報

 ⇒停滞乗り越え目標達成、経験談

 クラウドファンディングは、プロジェクトの資金を不特定多数の支援者からインターネットを通じて集める仕組み。「ミラカナ」は、福井県に特化した地域活動や商品開発を後押しするプラットフォームとして、3社の連携で4月に開設した。セミナーは昼夜2回で計約60人が受講した。

 レディーフォーの富澤由佳マネージャーは、資金集めでは「ストーリーで共感を生み、人を巻き込むのが大事」と呼び掛けた。支援の輪を広げるためのこつとして▽募集ページへの投稿やコメントで「本気さ」を伝えて信頼を得る▽支援者へのリターン(返礼)で特別感をつくる―などを挙げた。

 子ども向けの指令が書かれた日めくりカレンダー「こよみッション」を、クラウドファンディングで商品化した加藤洋さんと中川奈保さんが経験談を披露。指令内容を募集して製作に参加してもらうことで、支援者が増えていった過程を紹介した。指令を体験してもらうワークショップの開催、新聞の記事掲載も、新たな支援者の獲得につながったと振り返った。

 受講した心理カウンセラーの坂部まり子さん(57)=福井市=は、発達障害やひきこもりの支援事業を検討しており「やりたいことを広く伝える手段になりそう。ますます意欲が出てきた」。昆布加工業の森田貴之さん(45)=同県敦賀市=は、新商品開発に向け「支援を呼び掛けるための具体的な取り組みが分かった」と話していた。

 開催後は、富澤マネージャーらが受講者の個別相談に応じた。セミナーは今後も随時開催する予定。プロジェクトの申し込み、問い合わせは、特設ホームページ(「ミラカナ」で検索)から受け付けている。

関連記事