アウトドアの知識を生かした防災術を広めているあんどうりすさん

 アウトドアの知識を生かした防災術を全国で広めている、あんどうりすさん(東京)。2003年に始めた講演は今では年間100回以上を数える人気ぶりで、福井県内でも講師を務めた。「『やらなければ』ではなく『やってみたい』防災になればうれしい」と話し、日頃からの備えとしてちょっとしたアイデアや考え方が浸透するとともに、災害時に臨機応変に行動できる人が増えるよう願っている。

 ―アウトドア流防災術のきっかけは。

 東京都出身だが、親の転勤で兵庫県に住んでいる時に阪神大震災で被災した。余震も続き「家がつぶれたら逃げ出すの?」「2階にいたらどうやって脱出するの?」「ロープはあるけど一度も使ったことないし…」など今まで全く頭になかった不安や疑問が浮かんだ。その経験を踏まえ、何となくだがアウトドアの世界に答えがあるんじゃないかと考えた。

 ―どんな思いで取り組んでいるのか。

 東日本大震災や熊本地震など災害のたびに「想定以上」のことが起きている。アウトドアでは、想定以上が起きるのが当たり前。臨機応変に対応するにはマニュアル通りではできない。アウトドアを楽しんでもらう中で、道具の使い方やアイデアを覚えるだけでなく、そもそもの「仕組み」を知る大切さを伝えたい。

 ―災害時に役立つ、お薦めの手軽なアウトドアは。

 「泊まるだけキャンプ」をやってみては。食事も作らず、ただテント泊するだけ。それだけで災害時に、テント泊という選択肢が増えて、心に余裕が生まれる。何より、外で泊まって、星がきれいで空気はおいしい。子どももぐっすり寝るという体験ができる。それに、アウトドア用のリュックやヘッドライドは避難するとき役立つ。

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