入札会に出品する純米大吟醸原酒「無二」が氷温で貯蔵される黒龍酒造の製品庫=福井県永平寺町

 黒龍酒造側は委員の評価に基づき、年度ごとに1本当たりの金額を提示。それに対し特約店は購入希望のケース(6本単位)数を示す。例えば「12年もの」の出品が600本の場合、購入希望の合計が600本以内なら、提示金額での落札が決まる。しかし600本を超えた場合は、より高い金額を提示する2次入札、3次入札へと移っていく。

 無二の出荷は9月上旬を予定する。兵庫県東条産の最高品質の酒造好適米・山田錦を使用。アルコール度数は16・5~17・5%。0度以下の氷温で香味の劣化を防いでおり、熟成により香りや味が優しく、深みも楽しめる。年度ごとに味や香りが異なり、個性ある酒に仕上がった。最高級品種「石田屋」などを超える商品として打ち出していく。

 経営企画部の担当者は、入札を実施することで「特約店、消費者とも価格に見合った品質の酒として納得してもらいやすく、透明性も増す」と説明。「熟成度によって価値が変動することも評価の対象になる。ワインのように安心して楽しめる、日本酒のビンテージ市場を創造したい」と話している。

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