クレーンを使って慎重に設置される気動車「キハ28形」=5月19日、福井県敦賀市金ケ崎町

 福井県敦賀市が展示用として5月に購入した気動車「キハ28形」が同月19日、敦賀市金ケ崎町の敦賀赤レンガ倉庫北側の市有地に設置された。市は早ければ6月中にも一般向けの見学会を開く予定で、同倉庫イベントなどに合わせて活用していく。

 車両は金ケ崎周辺の集客力向上を目的に運搬、設置費を含め831万円で購入した。長さ約21メートル、幅約2・9メートル、高さ約3・9メートル。キハ28形は旧国鉄が開発し、小浜線では急行「わかさ」として1961~99年まで活躍した。市によると車両は全国に5両のみ現存し、今回購入したものは実際に小浜線を走行していた車両という。

 午前8時から、作業員7人が設置作業を実施。重さは約38トンあり、車両の前後につり上げ用の鉄枠を据え付けた後、大型クレーン2台でゆっくりと慎重につり上げた。2台のタイミングを合わせて90度転回させながら、敷地に滑り込ませるように誘導し、車両前後に車輪を装着。約20メートル敷設したレールの上に固定した。

 市民や観光客ら約20人が作業を見守った。東大阪市から駆けつけた鉄道ファンの男性(29)は「現存数が少ない貴重な車両。内部の見学にも訪れたい」と話していた。

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