地元の食材をたっぷり入れて来場者に振る舞われた大鍋=5月19日、福井県大野市角野の九頭竜国民休養地

 第32回九頭竜新緑まつり(福井県大野市、九頭竜まつり実行委主催、市観光協会、福井新聞社共催)が5月19日、同市角野の九頭竜国民休養地で始まった。今冬には最大積雪3メートルを超えた豪雪地帯の会場周辺はこの時季、目が覚めるような緑に包まれている。家族連れなど大勢の人が山菜を買い求めたり、大野のそばや地酒を味わったりと思い思いの時間を過ごしていた。20日は午前9時~午後4時。

 会場には大野や近隣市町の自慢の味がそろった。訪れた人は威勢よい呼び込みの声につられるように各店を行ったり来たり。その場ですぐに味わう人も多く、旬の味覚に舌鼓を打ちながら会話を弾ませていた。

 飲食や物販のブースが並ぶコーナーには市内外21店が出店。ヤマブキやウド、ワラビといった山菜をはじめ、大野市特産サトイモや原木シイタケ、サバずし、地酒などが所狭しと並んだ。地元の「和泉女性の会」は揚げたての山菜天ぷらや弁当を提供。特産の穴馬かぶらを使ったおやきや手打ちそば、大野産アユの塩焼きなどもあり、人気を集めていた。

 この日は前日からぐっと気温が下がり肌寒い一日に。恒例の振る舞い鍋には行列ができた。和泉地区産のシシ肉に上庄さといも、九頭竜まいたけなど地元の素材をみそベースの汁で煮込んだ味に、同県坂井市の安居嘉津彦さん(57)、かよ子さん(57)夫婦は「シシ肉のクセがなくておいしい。体が温まる」とほっと一息ついていた。

 ステージでは和太鼓やスコップ三味線、ダンスなどの発表があり、祭りを盛り上げた。愛知県名古屋市から訪れた山岳会の男女7人は、買い込んだ食べ物を並べ「太鼓の音につられて下山してきた。緑はきれいだし、食もおいしいし最高」と堪能していた。

 20日は、地元に伝わる民踊「穴馬踊り」やダンス、楽器演奏のステージ発表がある。振る舞い鍋は午前11時15分から。市化石発掘体験センター「ホロッサ」など会場近くの公共施設は体験・入場料が無料となる。長野発電所の見学ツアーもある。

 
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