2017年3月の開通から1年間の利用台数が、福井県敦賀市の想定を大幅に下回った舞鶴若狭自動車道の敦賀南スマートIC=同市長谷

 2017年3月に開通した舞鶴若狭自動車道の敦賀南スマートインターチェンジ(IC)=福井県敦賀市長谷=の約1年間の利用台数が、敦賀市の当初想定の4分の1程度にとどまった。市は「伸びなかった原因を分析し、利用促進の対策を考えたい」としている。

 敦賀南スマートICは自動料金収受システム(ETC)搭載車専用で、サービスエリア(SA)などに設置せず本線直結タイプのものとして県内の高速道路で初めて整備された。総事業費は約25億円。

 開通効果として、行楽シーズンに渋滞が発生する敦賀IC周辺や国道27号の混雑緩和、市西部から高速道路へのアクセス向上、観光振興などが期待されていた。

 市は当初、周辺幹線道の交通量データなどを踏まえた交通需要予測に基づき、同スマートICの想定利用台数を1日当たり千台としていた。しかし、17年3月25日の開通から18年3月末までの1日平均利用台数は236台にとどまった。

 周辺の舞若道の1日平均交通量(1月時点)は4691台あり、単純計算すると同スマートIC利用は約5%。当初は15%程度を見込んでいたが、市の予測を大きく下回った。

 市などは開通時に北陸道や名神高速道路のSAなどにPR用のチラシ、パンフレットを配布。同スマートICを利用した市内周遊観光のモデルコースなども紹介した。市道路河川課の担当者は「ある程度周知されたと思うが…。利用が伸びなかった原因を分析したい」と口は重い。

 同スマートICから市街地に向かう途中にある農産物直売所「ふるさと夢市場」は開通効果で来客増が期待されたが、店員は「来客数は開通前と変わらず効果は実感できない。元々、観光客の車がスマートICに降りるのか、という疑問はあった」と話した。

 市は、県が整備中の岡山松陵線などが完成すれば同スマートICから市街地へのアクセスが向上し、需要が伸びるとみている。関係機関と協議して利用促進策を検討する考え。

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