福井県福井市の財政調整基金の残高推移

 市は「基金には手をつけず、一定程度確保しながら財政規律を保ち、災害に備えるべきという考えは常に持っていた」(財政課)とするが、実際には社会保障費などがかさみ、福井国体や北陸新幹線延伸の準備、ハピリンをはじめとする再開発事業などの出費も重なった。基金を積み増すことができず、逆に2年間で約26億円が一気に消えてしまった。

 年度当初に予想できなかった経費として国が配分する特別交付税は、経費の最大50%までしか補塡されない制度設計になっており、予算の見直しが困難な年度末に大雪に見舞われた不運はあった。しかし、ある自治体関係者は「大雪があったとはいえ、歳入に見合った歳出を考えていたのだろうか。行財政改革を進めていたとは思うが、詰めが甘かったのでは」と指摘した。

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