福井テレビの新しい実験的生番組「県民おしゃべり・じゃみじゃみ(仮)」に出演した若新雄純さん(左)とウーマン・ラッシュアワーの村本大輔さん

福井県福井市生まれ、若狭町育ち。ゆるパブリック理事の若新雄純です。去る3月31日の深夜、福井テレビの新しい実験的生番組「県民おしゃべり・じゃみじゃみ(仮)」が放送され、MCを務めさせていただきました。いやぁ、楽しかった。台本なし、VTR等一切なしで、視聴者から投稿されたコメントだけをもとに一時間近くただトークするだけの生番組。記念すべき初回のゲストには、おおい町出身のウーマン・ラッシュアワー村本大輔さんに来ていただき、福井で話題になりがちな「幸福」や「教育」などについてゆるくおしゃべりしました。

実はこの「じゃみじゃみ(仮)」は、2年前に行った福井テレビ会長(当時社長)の光野さんとゆるパブメンバーとのランチ会の時に出たアイディアをもとに企画提案した番組で、そこから幾度ものプレゼンと打合せを重ね、この春ついに実現したものでした。(「じゃみじゃみ」という言葉は、テレビのアナログ放送時代の砂嵐画面のことを指す福井地方の方言です。)

◆“何も追い求めない”番組

2年前のランチ会、当時社長だった光野さんは、ゆるパブのメンバーたちにこんなことを質問しました。「若い人たちのテレビ離れがすすんでると言われてるけど、どんな番組だったら面白いのかな?」

鯖江市役所JK課を卒業して、ゆるパブリックの代表に就任したばかりだったみどりんこと田中理事長が、こんなことを返事しました。「何も追い求めない番組が見てみたい。」

みどりんは、JK課の活動を通じて、たくさんの取材を受けていました。取材対応を重ねていくうちに、あることが気になってきたようです。それは、記者さんの多くが、最初からこのように答えて欲しい、あらかじめつくられたシナリオや着地点に向かってしゃべって欲しいと「模範解答」を期待して質問してきている、ということ。自分が本当に感じたこと・思ったことをしゃべっても質問は終わらず、実際の記事や放送にもなかなか採用されない。でも、きっと女子高生らしくこう言うべきなんだろうというコメントをすると、すぐに取材は終了し、そこだけが使われている。みどりんは、ドラマやバラエティ番組でも、きっとこうなるんだろうなというお決まりの展開や着地点が見えてくると、つまらなくなってテレビのスイッチを切っていたようです。そんな自分が、取材を受けるというコミュニケーションを通じて、「お決まり通り」以上の何かを表現できないことにもどかしさを感じていたのかもしれません。

もちろん、マスメディアの記事や報道には文字数や時間などのさまざまな制限があり、社会から期待されるイメージがあり、その枠の中で簡潔に分かりやすく情報を伝えていかなければならないという葛藤があると思います。

だからこそ、視聴者だけでなく出演者すらもどうなっていくのか、どこへ向かっていくのか分からない「ゴール」の設定されていない番組があったら面白いんじゃないか、という提案でした。

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