不妊カウンセラーとして「妊活ルームひかる」を開く岡田朋子さん

 不妊についての相談を受ける「不妊カウンセラー」が福井県内では9人活動している。8年間の不妊治療を経て出産した岡田朋子さん(50)=福井市、薬剤師=は、自身の経験を生かして悩む人たちに寄り添いたいと、ことし資格を取得した。かつて流産で亡くした子どもの名前にちなみ「Happy妊活ルームひかる」と称して、カウンセリングや座談会などに取り組んでいる。

 不妊カウンセラーは、妊娠・出産や不妊に関する情報を提供したり相談者の悩みを聞いたりして、治療を受けるかどうかを含め、どのように不妊の問題に対応するかを本人が決められるようサポートする。日本不妊カウンセリング学会(東京)が、学術集会や養成講座への参加、筆記試験や面接を通して認定。5月現在で全国に1137人いる。多くは医師や看護師、助産師ら医療関係者で病院などに属しているが、個人で活動する場合もある。

 岡田さんは新潟県出身で32歳で結婚。1年たっても子どもができず、33歳の時に夫婦で病院に行った。「当時は情報が本当に少なく、医師に冷たい対応を取られたりして何度も心が折れた」。8年の間に治療を休んだり病院を変えたりし、夫との関係に悩んだこともあった。

 39歳の時に顕微授精で妊娠したものの、5カ月で流産。「つらい時、そっとしておいてほしい人と、誰かと話して気を紛らわしたい人がいる。私は後者だったが、流産について話せる人がいなかった」。1カ月ほど布団にこもって少しずつ心を回復させた後、再挑戦し、40歳で出産した。

 産後3カ月の時、夫の出身地の福井市に転居。子育てや薬剤師として仕事をする中で「自分の経験を何か人に返したい」と考えるようになった。資格取得と平行して「Happy妊活ルームひかる」の活動を昨年3月から始め、合格を受けて本格的にスタート。今のところ事務所はなく、カフェなどでカウンセリングをしている。

 「不妊治療には知識が欠かせない。知らないと怖くなったり偏見を持ったりしてしまう」と語り、正確な知識や情報を得ることの必要性を説く。「悩みのポイントは人それぞれ。よい方向に進めるよう、一緒に勉強し、考えたい」と話している。

 6月10日に妊活を考えている人、一人目の妊娠を目指している人たちを対象にしたお茶会を開く。午前10時半から、福井市のハピリン2階のWiLで。定員は6人、参加費は2500円(お菓子、飲み物付き)。

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