■今年は筍 ”表の年” 

 今年は筍がよく採れる表の年だといいます。今年も、従妹から母の実家の筍掘りの誘いがありました。人家のすぐ裏の山ですが、それでも熊や猪が出て危険ですので、山には詳しい役職仲間の男の方たちを例年お誘いして一緒に行っているのです。今年もその方たちと4月下旬に掘りに行く予定をしているということでした。

 母の実家の主だった人もいない今、いつまでもいただきに行くのは…というおもいもあって、いったんはお断りをしました。しかし、‘筍が大きく伸びて竹となってはびこらないように筍のうちにできるだけ切り倒しておいてほしい’という生前の主の言葉を思い出して、結局は同行することになりました。

 さすがに表の年といわれるだけあって、少し山にあがっただけでも太くておいしそうで食べ頃の筍がゴロゴロと採れました。ドイツに住む娘からの電話があり、筍のことを伝えると、食べたいということで、5月中旬に帰国するという娘たち家族のために、その保存方法を考えました。

 まずゆがいて、十分にアクを採った筍を干して冷凍保存してみてはと思い、外に干してみました。ついでに味付けした筍も干して冷凍保存してみようと干してみました。ところが、しばらくして見に行くと、味付けした方の筍が半ばなくなっているのです。

 カラス?まさか!  しばらく様子を見ていると、どうやら野良猫にやられたようです。かつおだしの匂いと味でやられたようでした。しかし、今度は、味付けをしてない筍もかじられていました。よほどおなかがすいていたのでしょう。結局、新たに煮直し味付けした筍は干さずにそのまま冷凍してみました。うまくいくとよいのですが…。でも、5月の中旬ではまだ筍掘りは出来るかもしれません。

 一度お願いしてみて、孫に筍掘りを体験させるのもよい機会でもあるでしょう。きっとドイツでは経験できないことでしょうから。

■「鯖江 自然栽培塾」と夏野菜

 昨年に引き続き、今年も無農薬、無肥料での障がい者雇用の実現のために、ハンディのある人たちにも優しい社会の実現や農業と福祉の連携を目指しての「自然栽培×障がい者就農」の普及に向けて全国各地を奔走、指導に当たられている愛媛県の佐伯康人さんの指導の下での鯖江市共催の「自然栽培実践塾@鯖江」の案内が届きました。

 まずその先駆けとして、富山県氷見市の自然栽培農家「NICE FARM」の廣和仁氏を講師に迎えてのお話がありました。その「基礎編」としての―自然栽培の考え方と栽培の基本―と題する実に濃厚で、凝縮した内容のお話を伺うことができました。実践者のお話は、これまで自然栽培についてあいまいで十分に理解していない事柄についても腑に落ちる、実に具体的でわかりやすいお話でもありました。

 私の場合には「家庭菜園」という生活をかけての必死の取り組みではない分、いくらかの甘えもあってでしょうが、自然栽培への方向転換は、実にゆっくりとしたものでしかありません。わずかながらの畑作りの実践の中での、そのゆっくりとした方向転換の取り組みでありながらも、身をもってたくさんのことを学ばせていただいてきているのです。

 「自然農法で野菜づくり」(GAKKEN)によると、自然栽培の畑では、畑をあまり耕さなかったり、草ぼうぼうでどこに野菜があるのかわからないといわれたりもするのだそうですが、あくまでも野菜を育てることを目的としていて決して‘ほったらかしの農法’ではないということです。

 自然界に存在する微生物や植物などの命の営みの力を活かして、人があまり手を入れなくても毎年生命力に富んだおいしい野菜ができる環境を作ろうという農法だそうです。ですから、そうした方向性での野菜作りは、その体験を通して、そこに植えようとする野菜や、その野菜を取り巻く自然的環境や、見えない土の中の状態までをも深く洞察できる目が養われ、自然の在りように導かれてその状況を熟知できるようになっていく農法ではないかと思われます。

 ですから、畑に生えているいわゆる雑草とよばれている草や収穫した野菜の根を引き抜くことはしないで、その根は、土の中の生物へのエサとして地中に残すために地表で刈り取ることを原則としているのです。そして、夏野菜を植えたり、種を蒔いたりした後、刈り取った草をマルチとして使うとそれがまた地中の生き物によって分解されて土の良い養分となって土を肥沃化していくというのです。

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