富山県新高岡駅周辺で高岡市が運営する駐車場。駅周辺施設の整備費が市の財政を圧迫する要因となった=4月

 厳しい財政事情を踏まえ、市は財政健全化プログラムを策定した。18年度からの5年間で約40億円の財政規模圧縮を図る計画だ。初年度は、特別職も含めた職員の給与カットや公共施設の休館による維持管理費の抑制などで約8億円の支出を削減する。長久課長は「新幹線開業は企業誘致や観光誘客、人口減少の改善につながっている」とプラス効果を力説した上で、「財政的に厳しめの見通しを立てるべきだった」と反省する。

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 高岡市の状況を横目に、ベテランの福井県議は「越前市の南越駅(仮称)は大丈夫なんやろうか」と心配の言葉を口にする。23年春の敦賀開業時の県内4駅の中で唯一、南越駅は新高岡駅と同じく並行在来線駅と離れた郊外駅になる。しかも、中心部にある並行在来線の武生駅とは直線で約3キロの距離がある。高岡駅と新高岡駅間の約2倍だ。

 南越駅と武生駅の二つの玄関口をどう生かすのか。越前市は15年12月に南越駅の周辺整備基本計画を策定し、道の駅やパークアンドライド駐車場の整備を進める。市まちづくり・総合交通課は「民間活力を誘導する」ことでにぎわい創出につなげたいとする。一方、武生駅近くの中心部では福井国体・全国障害者スポーツ大会に向けて17年に武生中央公園総合体育館が完成。新庁舎の建設も始まった。

 市財務課の担当者は「新庁舎や道の駅建設には、返済などに国からの交付税措置の裏付けがある市債を使う。市の実質的な持ち出し分を極力抑える」と語る。高岡市を他山の石とし、健全財政に努めると強調した。

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