トランプ米大統領(ゲッティ=共同)、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(新華社=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は5月10日、トランプ氏と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談を6月12日にシンガポールで開くと発表した。金氏は4月27日の南北首脳会談で、朝鮮半島の「完全非核化」を目指すとした板門店宣言に韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と署名した。米朝首脳がこれを土台に、具体的な核放棄措置や期限で合意できるかが焦点だ。米朝対立の転換を懸け、東アジアだけでなく世界の安全保障を左右する歴史的会談となる。

 トランプ氏は「完全かつ検証可能で、不可逆的な非核化」を求め、短期間での大陸間弾道ミサイル(ICBM)や核兵器廃棄を迫る構え。北朝鮮が核放棄に向けた具体的行動を取るまでは圧力を緩めない方針だ。非核化交渉が不調に終われば会談を中断すると警告している。

 発表に先立ち、北朝鮮は現地時間5月9日、拘束していた米国人3人を解放。訪朝していたポンペオ米国務長官とともに10日、帰国した。トランプ氏は首脳会談で日本人拉致問題の解決も金氏に促す考え。休戦状態の朝鮮戦争の終戦についても協議するとみられる。

 金氏は4月20日の党中央委員会総会で、核実験とICBM発射実験の中止や北東部豊渓里の核実験場廃棄を決定した。非核化に向けた段階的措置を取りながら、米国に体制保証や経済制裁緩和を求める公算が大きい。

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