はしか(麻疹)のポイント

 インフルエンザの10倍の感染力があるとされる「はしか(麻疹)」の国内での感染拡大が懸念されている。沖縄で最初の感染が見つかり、愛知や東京などに“飛び火”。人の移動が活発になるゴールデンウイークが終わり今後、各地で感染者が出る恐れがある。福井県内の感染症指導医は「ワクチンの定期接種が1回のみだった、20代後半から40代前半の人が感染する危険性が高い」と指摘。2回の接種歴がない人や罹患歴がない人への接種を促している。

 ◇まれに肺炎、脳炎合併

 はしかは約10日間の潜伏期間を経て、高熱、鼻水、くしゃみなど風邪と似た症状が現れ、2~4日後に全身に赤いぶつぶつの発疹が出る。

 飛沫感染のインフルエンザに比べ、空気感染もするため感染力が非常に強いのが特徴。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、まれに肺炎や脳炎を合併して死亡することもある。また、妊婦は重症化しやすく、流産や早産の原因にもなる。

 数十年前は小児を中心とした一般的な感染症だったが、1978年にワクチンの定期接種が導入され、患者数は激減した。2015年には世界保健機関(WHO)から土着のウイルスによる感染のない「排除状態」と認定されている。今回は、はしかに感染した台湾からの旅行者によってまず沖縄で感染が広がり、感染者が移動することで、感染が全国に拡大している。

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