再稼働した大飯原発4号機(左)。右は3号機=福井県おおい町

 関西電力は5月9日午後5時、福井県おおい町の大飯原発4号機(加圧水型軽水炉、出力118万キロワット)を再稼働させた。大飯4号機の原子炉が稼働するのは2013年9月以来、約4年8カ月ぶり。県内では福井県高浜町の高浜3、4号機と大飯3号機は営業運転を行っており11年11月以来、6年半ぶりに4基が運転状態となった。順調にいけば、10日午前3時ごろに炉内で核分裂反応が連続する「臨界」に達し、11日午後5時ごろに発電・送電を始める。14日ごろにフル稼働し、6月上旬に営業運転に移行する予定。

 新規制基準に適合した県内7基のうち、40年超運転を目指して安全対策工事を行っている美浜3号機、高浜1、2号機の3基を除いて、すべてが稼働した。4基合わせてのフル稼働時の発電量は410万キロワットとなる。

 関電によると、中央制御室での起動操作には大飯発電所の吉田裕彦所長のほか、原子力規制庁の検査官、県原子力安全対策課、おおい町の職員らが立ち会った。午後5時に、運転員が安全制御盤の計器を確認した上で、起動レバーを操作し制御棒を段階的に抜いていった。

 4基同時運転などを受けて関電は7月にも電気料金の値下げを実施する方針。

 大飯、高浜両原発は約14キロしか離れていないが、両原発の事故時の住民避難計画は同時事故を想定していない。 国は大飯、高浜の2原発を対象にした原子力総合防災訓練を夏ごろ実施する。近接する二つの原発を対象にした国の訓練は初めて。内閣府は、両原発で同時に事故が起こる想定を含め、関係機関と調整を進めている。

 関電は当初、3号機を今年1月、4号機を同3月に再稼働させる予定だったが、神戸製鋼所の製品データ改ざん問題で延期した。営業運転開始から40年が近づいていた1、2号機については廃炉を決め、3月に経済産業相に届け出た。

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