平安の貴族衣装に身を包み、古来の歌遊びを再現した「越前朝倉曲水の宴」=5月5日、福井県福井市の一乗谷朝倉氏遺跡

 平安時代の歌遊びを再現する「第9回越前朝倉曲水の宴」(福井新聞社協賛)が5月5日、福井県福井市の一乗谷朝倉氏遺跡で行われた。晴れ渡る青空の下、色鮮やかな装束を身にまとった演者13人が、今秋の福井しあわせ元気国体・大会に合わせたお題「しあわせ」にちなんだ和歌をしたためた。

 曲水の宴は、水の流れに浮かべた杯が自分の前を通り過ぎるまでに歌を詠む宮中行事。実行委員会が2010年から毎年開いている。

 雅楽の演奏の中、演者の男性は狩衣(かりぎぬ)に烏帽子(えぼし)をかぶり、女性は色とりどりの小袿(こうちぎ)姿で唐門から遺跡内に入場した。朝倉館跡にある水路の周りに座り、思い思いの和歌を書き留めた。

 参加した越前市の女性(27)は「生きてゆく 辛さも越えて かける日々 ご褒美スイーツ 食べるしあわせ」と詠み、「素直な自分を表現できた。すてきな時間を過ごせた」とにっこり。福井大で教育を学ぶブータン出身の男性(31)は「第一の 国と名高き ブータンより 学び来たりて しあわせうたう」とし、「日本語が苦手だけど、しっかり書けた。とても楽しかった」と満足そうだった。

 
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