第37回津軽三味線世界大会のジュニアC級で優勝した福井・北陸高1年の佐藤領哉さん=5月3日、青森県弘前市

 津軽三味線のプロ奏者の登竜門として知られる第37回津軽三味線世界大会は3日、青森県弘前市で開かれ、15歳以下で争うジュニアC級で、福井・北陸高1年の福井県福井市、佐藤領哉さん(15)が優勝した。昨年の第11回津軽三味線日本一決定戦の優勝に続く快挙となった。

 同大会は、弘前市を拠点とする山田流津軽三味線の継承者らでつくる実行委員会が主催。年齢や経験年数に応じて15部門・級があり、今年は海外勢を含め約350人が参加した。歴代優勝者には、上妻宏光さん、はなわちえさんら国内外で活躍するプロ奏者がいる。

 ジュニアC級は全国から18人が出場。2分30秒の制限時間が設けられている中、佐藤さんは演奏曲に「津軽じょんから節」を選んだ。同大会の出場は3度目。2016年は10位内にも入れなかったが、17年には5位と着実に力を付けてきた。三度目の正直で頂点を狙った今回。「うまく弾けているという手応えはなく、結果を聞いて、うれしいというより驚いた」と冷静に演奏を振り返る。

 祖父と父壽治さん(45)が三味線奏者で、6歳から本格的に稽古を始めた。高校進学後は、学業や部活に忙しく練習時間が確保できないのが悩みだったが、今大会では地力を見せた。「(ジュニアを卒業して)来年からは大人に交じって競うことになるが、負けずに腕を磨いて上位に食い込みたい」と力を込めた。壽治さんは「私もこの大会で優勝したことはない。よくやった」と息子の快挙をたたえた。

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