イラスト・小林孝文

 「また熱が出ました。4月からこれで3回目。全然保育園に行けてないんです」「親も仕事を休まないといけないから大変だねえ」という会話が、毎年ゴールデンウイーク前後に小児科外来で聞かれます。「ずっと鼻水が出るし、朝晩冷えるとせきも出るんです」「保育園病だねぇ」とまだまだ会話は続きます。

 ■基礎免疫つくる期間

 もちろん、保育園病という名前の病気がある訳ではありません。「かぜ症候群」といわれるエンテロウイルス、ライノウイルス、アデノウイルス、RSウイルスなどの多様なウイルス感染、比較的に軽い細菌感染の“嵐”の中に、保育園に入ってすぐの子どもたちは巻き込まれます。熱や咳がでたり、下痢をしたり。そうやってだいたい5歳までに一生分の基礎的な免疫をつくり、年長さんになる頃にはあまり熱が出なくなっていきます。

 ■最初の2年頑張って

 子どもたちは、幼児期の感染と戦う力を基本的に持っています。“戦い”が激しければ発熱期間も長くなりますが、せきや鼻水で終わってしまうこともしばしばです。食欲があり、夜もさほどぐずらずに寝るのであれば、元気に戦えます。保育園に入れた最初の2年を頑張りましょう。大丈夫、そのうちにちゃんと強くなるから。(福井県小児科医会・津田英夫)

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