ハンディを背負っても頂点を目指す山本翔大

 「卓球は僕にとって生きがい。やめられない」。あこがれの大学生活を始めて間もなく足の自由を奪われたが、下を向くことはなかった。車いすで競技を続ける山本翔大は、9歳から積み重ねた技を武器に勝つための動きを研究、頂点を追い求める。

 卓球はボールの回転が重要で、ドライブやツッツキ(下回転)などを得意としてきた。車いすでは下半身が安定せず、すべての球に強いスピンをかけて攻めるのは難しい。瞬時に横移動することもできず、ボールとの距離感がつかみにくい。「ポイントを取るには、相手が返しにくい場所へボールを打ち込むしかない」。左手でタイヤをしっかりグリップしながらラリーを続け、鋭い眼光でチャンスを待つ。

 技の下地を作ったのは小中生のころ。家族が卓球台を購入しクラブ加入を勧めたことで本格化させた。試行錯誤しスピンを身につけ「上達していくのが楽しくてたまらなかった」。地元の試合では上級生相手にも動じず優勝、高校で県大会8強、ダブルス3位の好成績を残した。

 県外の大学に進学したばかりの5月、体調に異変が起きる。腰痛と下半身のしびれで歩くのがつらい。受診の結果は「がん」。腰に転移し脊髄を圧迫していることが分かった。2年間を病院で過ごし実家へ戻った。車いす生活となり、大学も中退した。体重は10キロ以上減っていた。

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