拾得届の件数と現金の合計額

 落とし物に注意を―。福井県内で落とし物を拾った人などから警察への拾得届が昨年、前年より5190件増えて5万3142件に達し、過去10年で最多となった。現金は計約7720万円で、10年前より1千万円以上増加。県警は「施設からまとめて届けられるケースが増えた。ドラッグストアや福井市のハピリンなど大型施設の増加が影響している」とみている。

 県警会計課のまとめによると財布は4371点、スマートフォンなど携帯電話は1498点、かばんは1365点あった。

 現金は30万円以上が16件あり、最高額は90万円で店内に置き忘れたかばんの中にあった。約5450万円が落とし主(遺失者)に返還され、約1580万円が拾った人(拾得者)に引き渡された。3カ月たっても遺失者不明で、拾得者も受け取らなかった約1170万円は県に納められ、県警の遺失物関連業務の運用費などに充てられた。

 動物は犬猫などが17件。レース用の伝書バトも路上で拾われたが、無事飼い主に返された。

 一方、落とした人から出された遺失届は2万1539件あり、現金は計約2億120万円だった。

 今秋には福井国体が開催されることから、落とし物は大幅な増加が予想される。会計課の永田浩之次席は「観戦時はカメラや携帯電話など持ち物を紛失しないよう注意を。会場で拾った場合は速やかにその施設に届けてほしい」と話している。

 ■拾得者の義務
 遺失物法では、路上などで落とし物を拾った場合、速やかに本人に返すか、警察に届けなければならない。施設内で拾った場合はその施設に渡し、施設が本人に返すか警察に届ける。落とし主が見つかった場合、落とし物の価格の5?20%を報労金として受け取ることができる。3カ月たっても落とし主が判明しない場合、拾得者のものとなる(個人情報が記録されたものは除く)。

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