定例会見で北陸新幹線敦賀以西の整備について考えを述べる福井県の西川一誠知事=4月26日、福井県庁

 長崎ルートの全線フル規格化が浮上した背景には、フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の開発難航がある。北陸では、九州用のFGT車両をベースにした寒冷地仕様を敦賀―新大阪が開業するまでの暫定措置として導入する計画があるが、その見通しも全く立っていない。知事は「国土交通省や(運行主体の)JR西日本が方針を出し、次の対策を講じていく必要がある」と述べた。

【九州新幹線長崎ルート】

 博多―長崎間の路線で、鹿児島ルート(博多―鹿児島中央)とともに1973年に閣議決定された。博多―新鳥栖(佐賀県鳥栖市)は鹿児島ルートを共用し、新鳥栖―武雄温泉(同県武雄市)は在来線のままで、武雄温泉―長崎をフル規格で新設。車両は新幹線と在来線を直通運転できるフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)を導入する計画だった。だがFGTの開発見通しが立たないため、新幹線と在来線特急を乗り継ぐ方式で2022年度に暫定開業する。新鳥栖―武雄温泉の整備手法は与党検討委員会で再検討中で、運行主体のJR九州は全線フル規格化を求めている。

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