3都市の転出入状況

 福井県福井市は、18~35歳の女性のU・Iターンを支援する補助金を本年度新設した。2015年の国勢調査では女性の転出超過数は男性の約8倍。男性と比べ改善傾向は鈍いため、女性の市内就職や移住を後押しする。採用試験の交通費から、就職決定後の引っ越し費用までを補助する。

 市まち未来創造室によると、10年まで5年間の15~34歳の転出超過は男性967人、女性1172人。15年まで5年間は改善が見られ、男性は107人と大幅に減少した。しかし女性は800人と改善率が低かった。女性は15~24歳の転出者が極端に多く、同室は大学進学、就職時に転出しているとみている。

 金沢、富山両市と比べた場合、10年と15年の国勢調査結果によると、25~29歳女性の転出入者数の「差し引き」が改善しなかったのは福井市だけだった。

 補助対象は県外に住み、新卒者を除く18~35歳で、正社員として市内への引っ越しを予定している女性。市内企業が市内で実施する筆記試験や面接など、正規雇用試験を受ける場合、2万円を上限に往復交通費の半額、市内企業への正規雇用が決まり引っ越す場合は、単身世帯は10万円、それ以外の世帯は30万円を上限に、3分の2を補助する。

 企業は市内に本社および就業場所がある事業者で、官公庁や公立学校など公的機関は対象外。

 予算は100万円で、年間5人以上のU・Iターンを目指している。担当者は「市内企業を訪問する市の支援制度を活用して働きたい会社を見つけてもらい、試験、引っ越しの際に新設した補助金を活用してほしい」と呼び掛けている。住宅取得、家賃補助など従来のU・Iターン支援策は、本年度も性別を問わず申請することができる。

 問い合わせは同室=電話0776(20)5230。

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