2018年2月の福井豪雪で立ち往生した国道8号の車列=2月7日午前7時35分ごろ、福井県あわら市牛ノ谷

 大雪対策として国土交通省が導入する「予防的通行止め」について福井県の西川一誠知事は4月26日の定例会見で、「通行止めを真っ先に考えるという発想ではなく、除雪をしっかりやらないといけない」と苦言を呈した。

 2月の記録的大雪で福井県内の国道8号がまひし3日間にわたり1500台以上の車両が立ち往生したことなどを受け、国交省の検討会が示した中間取りまとめでは、「できるだけ通行止めにしない」というこれまでの目標を転換。「立ち往生の抑制と通行止め時間の最小化を図る道路ネットワークの影響の最小化を目標に対応すべきだ」としている。

 こうした方針に対し西川知事は「幹線、高速道路は基本的に止まっていけない道路」と主張。「(交通が)『止まった』と『止めている』というのが同じ状態では意味がない。初めから止めるというのではなく、最善を尽くした後の話だ」と述べ、止めるなら十分な理由と対応が必要だとした。

 具体的には、まず除雪体制の強化が必要だと強調。予防的通行止めは、除雪部隊数や除雪方法、広域での交通管制、タイヤチェーンのチェックをした上で考えるべきだとの認識を示した。

 また、今回の大雪では「(富山県の)小矢部と(滋賀県の)米原との間で広域規制を考える必要があった」と振り返り、日本全体の交通ネットワークを考えた対策が必要とした。その上で「(国道を管理する国交省の)近畿地方整備局は福井県が北端で、大阪で判断するだけでは困る。北陸地方整備局と一緒にならないといけない」と、国交省の対応のあり方にもくぎを刺した。

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