ペアが産み落としたことし最初の卵と見守る「ふっくん」=4月4日、福井県越前市(福井県提供)

 福井県越前市白山地区で飼育している国の特別天然記念物コウノトリのペアが今季産んだ卵4個について福井県は4月27日、2個は有精卵で残り2個も有精卵の可能性が高いと発表した。有精卵は飼育繁殖事業7年目で初。産卵は6年連続でこれまでいずれも無精卵だった。順調なら5月上旬にひなが誕生する。

 このペアは2011年に兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(同県豊岡市)から借り受けた雄の「ふっくん」と雌の「さっちゃん」。最初の卵は福井県のコウノトリ支援本部でカメラを見ていた飼育員が気付き、4日午前11時半ごろ目視で確認した。カメラの記録から3日午後11時半ごろに産卵したとみられる。4月10日までに4個の卵が確認された。

 ペアがこれまで白山地区で産んだ計22個の卵はいずれも無精卵だった。風切り羽を切って飼育していることが交尾に影響している可能性があり、今季は羽を切らずに越冬させた。昨年12月から隣接する別のケージに2羽をそれぞれ隔離し、3月14日に元のケージに戻すまで約3カ月半、接触できない状態だったが、その日から交尾が確認されたという。

 ペアを見守っている越前市白山地区の住民らが2日、神社に参拝し産卵やひなの誕生、元気な生育を祈願するなど地域住民も県も今年こそはと期待が高かった。
 

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