問題となったユーチューブの投稿動画の一場面(一部加工)

 JR福井駅近くの交番前で覚醒剤に見せかけた白い粉入りの袋を落として逃走し、警察官に追跡させる動画が「ユーチューブ」に投稿された事件で、偽計業務妨害の罪に問われた福井県越前市、自称広告業鹿谷大治被告(32)の論告求刑公判が4月24日、福井簡裁(小川正照裁判官)であった。検察側は「計画的かつ巧妙な犯行で悪質。動機は自己中心的」と批判。簡裁から受けた略式命令と同じ、罰金40万円を求刑した。

 検察側は論告で、動画は固定視聴者であるチャンネル登録者を増やすことが目的と指摘。模倣の可能性もあり「一般予防の見地からも厳重に処罰する必要がある」と訴えた。

 弁護人は、警察業務は強制力のある「権力的公務」で、偽計業務妨害罪が対象とする「業務」には当たらないとして無罪を求めた。

 起訴内容は、元妻と共謀し2017年8月26日、福井駅近くの交番前で、覚醒剤に見せかけたグラニュー糖入りのポリ袋を故意に落とし逃走することで、交番勤務などの業務を妨害したとされる。

 動画は「覚醒剤いたずらドッキリ」と題して投稿。130万回以上再生され、広告収入は約10万円だったという。被告は簡裁から受けた罰金40万円の略式命令を不服とし納付せず、正式裁判に移行した。判決公判は5月21日午後1時半から。

関連記事