~「ふくい四季のしあわせ綴り」とは~
福井の地で脈々と続いてきた四季折々の伝統行事、風習、食文化。何気ない日々の暮らしの中に受け継がれているコトやモノにこそ、わたしたちが「しあわせ」を感じられる理由があるのではないでしょうか。そんな「しあわせの歳事」の数々を、福井県がこのほど「ふくい四季のしあわせ綴り」としてまとめました。それらを深く知り体感すれば、この福井がもっと好きになり、さらにはそれぞれのしあわせの再発見につながることでしょう。

 

「ふくい四季のしあわせ綴り」の中から、今回はこの5月に見られる主な「伝統行事」をいくつかご紹介します。ぜひ足を運んで体感してみてはいかがですか? 

 

(1)恋物語を舞う「雲浜獅子(うんぴんじし)『お城祭り』」/5月2日、3日/小浜市城内

雲浜獅子

1634年、小浜城主となった坂井忠勝(さかいただかつ)は、獅子舞の演者を雲浜村竹原に住まわせました。このことから、「雲浜獅子」と名付けられた獅子舞は、二頭の雄獅子が一頭の雌獅子を巡って争う恋物語が描かれています。最後は友連れの舞で仲直りするため「人生の教訓」を踏まえた内容と言われ、忠勝を祀(まつ)る小浜神社の例祭で奉納されています。

 

【日時】 5月2日、3日

【場所】 小浜神社(小浜市城内1-7-55)

【問い合わせ】 若狭おばま観光協会 電話0770-53-1111

【詳細URL】 http://wakasa-obama.jp/TouristAttract/TouristAttractDetail.php?70

 

(2)紙の神様を祀る「大瀧神社・岡太(おかもと)神社の春祭り」/5月3日~5日/越前市大滝町、新在家町

大瀧神社 岡太神社の春祭り

大瀧神社・岡太神社の春祭りは、毎年5月3日から5日にかけて開催されています。岡太神社は約1500年前に紙漉きの技術を伝えたといわれる紙祖神 川上御前(岡太大神)をお祀りする神社。全国の紙業界の総鎮守として崇敬を集めてきました。また、33年毎の「式年大祭」、50年に一度の「御神忌」には、法華経八巻を八座に分けて問答を繰り返し仏説を明らかにする「法華八講(ほっけはっこう)」という法要が行われます。2018年は、泰澄大師(たいちょうだいし)が神社の前身である大滝寺を建立して1300年を記念した大祭が行われます。

 

【日時】 5月3日~5日

【場所】 大瀧神社・岡太神社(越前市大滝町、新在家町)

【問い合わせ】 福井県和紙工業協同組合 電話0778-43-0875

【詳細URL】 https://www.fuku-e.com/070_event/index.php?i=384

 

(3)火の神様に感謝する「火まつり」/5月4日/敦賀市白銀(しろがね)町

火まつり

白銀神社で行われる、防火を祈願するお祭りです。敦賀駅前一帯は戦前から頻繁に火災に見舞われたため、京都の愛宕神社から「火の神様」の分身をお迎えして白銀神社に祀りました。それ以来、火災が起こらなくなり、火まつりが行われるようになったといわれています。参列者がたいまつを掲げ、火神輿が練り歩く勇壮な様が見られます。

 

【日時】 5月4日

【場所】 白銀神社(敦賀市白銀町3-16)

【問い合わせ】 敦賀市秘書広報課 電話0770-22-8100

【詳細URL】 http://www.city.tsuruga.lg.jp/about_city/koho/machikado/h25/shiroganejinja.html

 

(4)子どもの健やかな成長を祈願する「花山行事」/5月5日/福井市栃泉町

花山行事

「花山行事」は、子どもたちの健やかな成長と、火災鎮護、五穀豊穣などを祈願する節句行事です。この行事が行われる栃泉地区は、約750年前は平氏の落人の集落で、人々は武士であった思いや誇りを後世に伝え残すためにこの行事を始めたといわれています。ちなみに花山とは、青竹を槍になぞらえ、上方に藁を巻いて花を差し飾った物のこと。行事当日は、区内の男児が花山を持って、登知為(とちい)神社から村内を一周します。先頭、中央、後尾にいる役男が音頭をとり、皆で「花山権現」と唱和して練り歩いた後、持ち物を壊し、紐や笠を社前の杉の枝に投げ上げて引っ掛ける伝統行事です。

 

【日時】 5月5日

【場所】 登知為神社(福井市栃泉町96-12)

【詳細URL】

http://info.pref.fukui.jp/bunka/bunkazai/sitei/mukeimin/tochiizumi-hanayamagyoji.html

 

(5)田植え前の祈願祭「沓見御田植祭(くつみおたうえまつり)」/5月5日/敦賀市沓見

沓見御田植祭

敦賀市沓見区の氏神である信露貴彦(しらきひこ)神社(男宮)と久豆彌(くつみ)神社(女宮)が合同で行う春祭りです。苗の成長と米の豊作を祈願して、田植えの前に行われます。神社の拝殿で、王の舞、獅子舞、田植えの様子を表現した芸能が奉納されます。かつては、この祭りが終わるまで、田植えをしなかったそうです。

 

【日時】 5月5日

【場所】 信露貴彦神社・久豆弥神社(敦賀市沓見)

【詳細URL】 http://info.pref.fukui.jp/bunka/bunkazai/sitei/mukeimin/hozonkai-kutsumiotaue.html

 

(6)地区一丸の伝統「早瀬子供歌舞伎」/5月5日/美浜町早瀬

早瀬子供歌舞伎

福井県内では数少ない子供歌舞伎のひとつです。1856年、早瀬地区で流行した病(現在のコレラ)を鎮めるために、子供歌舞伎を奉納したことが始まりと伝えられています。演じるのは、小学2年から5年生の子供たち。早朝から着付け、化粧を施して、山車の舞台で「寿式三番叟(ことぶきしきさんばんそう)」を華やかに上演します。囃子も区民の手で行われています。

 

【日時】 5月5日

【場所】 日吉神社(美浜町早瀬17-13)

【問い合わせ】 美浜町商工観光課 電話0770-32-6705

【詳細URL】 http://www.wakasamihama.jp/kankou/legend4.html

 

(7)湊町の栄華と気概「三国祭」/5月19日~21日/坂井市三国町山王ほか

三国祭

北陸三大祭と称される祭の1つです。その起源は古く、いつから始まったのかはっきりしていませんが、元禄10(1697)年の『大門町記録』という書物に、三国祭に関する記述が出てきます。

祭の中日の20日には、6基の山車(やま)が三國神社前に集まり、鳥居下から細い路地が延びる湊町へと巡行します。高さ6mを超える山車は、地区住民が毎年作りかえている大作で、かつては10mを超える高さがありました。三国の栄華と人々の気概は、今も変わらず受け継がれています。

 

【日時】 5月19日~21日

【場所】 三國神社(坂井市三国町山王6-2-80)ほか

【問い合わせ】 三国祭保存振興会 電話0776-82-6400

【詳細URL】 http://www.mikunimatsuri.com/

 

(8)ユーモラスな所作が見どころ「馬鹿ばやし」/5月24日/福井市手寄

馬鹿ばやし

西暦1573年から1592年の天正年間、一乗谷朝倉氏の御用商人、多田善四郎(ただぜんしろう)が火祭に仮面を奉納し、その面をかぶって囃子を教えたのが始まりといわれています。毎年5月24日、福井市手寄の火産霊(ほむすび)神社の例祭で奉納されています。仮面は「ひょっとこ」「大べしみ」「お多福」など37面が残されていますが、かつては80面ほどあったといわれています。

見どころは太鼓打ちの所作で、お多福は、腹を大きくして身重の様子をし、ベシミは豪放に振舞うなど、それぞれの面をつけた人が、その人物にふさわしい仕草で太鼓を打ち付けます。

 

【日時】 5月24日

【場所】 火産霊神社(福井市手寄1-19-19)

【問い合わせ】 福井市文化財保護課 電話0776-35-1015

【詳細URL】 http://www.city.fukui.lg.jp/kankou/bunka/bunkazai/minzoku-bakabayasi.html

 

(9)独特の掛け声で練り歩く「田の神祭り 子供神輿」/5月下旬~7月上旬/小浜市・若狭町

田の神祭り

田植えが無事終わったことを祝うお祭りで、主役となるのは子どもたち。小浜市から若狭町上中地域北川流域15集落で行われており、集落によっては「休ん業」とも呼ばれています。「さんよーれー、さんよーれー」など、子どもたちが独特の掛け声で神輿を担いで家々や田んぼを練り歩く、全国的にも珍しい行事といわれています。

 

【日時】 5月下旬~7月上旬

【場所】 小浜市内、若狭町内

 

いかがでしたか? ぜひ足を運んで伝統行事の雰囲気を感じてみてください。
これらの伝統行事の詳細は、福井県のHP「ふくい四季のしあわせ綴り」で見ることができますよ。

 

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