市役所や金融機関の職員を名乗る男が高齢者宅を訪れ、「キャッシュカードを預かります」などと話して直接受け取る手口の詐欺が今春、福井県嶺南地方で相次いでいる。4月24日には、カードを渡して暗証番号を伝え、現金を引き出される被害が今年初めて出た。県警は「絶対に他人にカードを渡してはいけない」と注意を呼び掛けている。

 県警によると、直接カードを預かろうとする手口は、昨年1年間はほとんどなかったが、今年は3月30日以降に敦賀市で2件、美浜町で1件確認されている。

 24日は午前9時すぎ、敦賀市の80代女性宅に市役所職員を名乗る男が突然訪れ、言葉巧みに銀行の暗証番号を聞き出した上でカードを持ち去った。約30分後、銀行の現金自動預払機(ATM)で十数万円が引き出された。県警は詐欺事件とみて捜査している。

 これまでの事案で男は「トラブルを防ぐため、高齢者の方はキャッシュカードを預かることになりました」などと話している。県警生活安全企画課は「カードを預かると言われたら詐欺だと思い、すぐに警察に通報してほしい」と話している。

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