福井の魅力を台湾に伝える雑誌「青花魚」の表紙(川島小鳥さん撮影)

 台湾の日本通の間で人気の日本カルチャー雑誌「秋刀魚(さんま)」の編集部と、台湾でも知名度が高い写真家の川島小鳥さん(東京)が手を組み、福井の魅力を伝える同誌特別号「青花魚(さば)」が4月23日、日本と台湾で同時に発売された。25日には福井県福井市内で秋刀魚編集長と、福井と台湾の橋渡し役となったプロデューサー田中佑典さん(32)=福井市出身=が取材を振り返る発行記念イベントも開かれる。

 秋刀魚は2014年に創刊し、現在は隔月で3万5千部を発行。幅広い日本文化を台湾人目線で切り取り、日本好きの若者の間で人気を誇る。川島さんは台湾の少年少女を3年がかりで撮影した写真集「明星」で木村伊兵衛賞を受賞。現地で日本を代表する写真家として知られている。

 田中さんは大学在学中から、雑誌の発行やイベントを通じて日台の文化交流を進めてきた。ともに親交がある秋刀魚の陳頣華(チェンイーファー)編集長と川島さんを引き合わせ、故郷福井を台湾に発信するプロジェクトを企画。雑誌発行には福井観光コンベンションビューローなどが全面的に協力した。

 特別号のコンセプトは「微住(びじゅう)」。短期旅行でも移住でもなく、暮らすように1~2週間の滞在を楽しむ旅のスタイルを提案する造語だ。昨年3月に嶺北地方を中心に約2週間取材し、誌面では福井を「超穴場の秘境の地」と紹介。一般的な観光地よりも、まちの老舗の食堂や豆腐店、和菓子店などにスポットを当てている。まんじゅうまきや報恩講料理といった独自の風習なども取り上げ、訪日経験豊かな台湾の人たちに日本の地方の魅力を伝えている。冒頭、巻末には川島さんの写真もふんだんに盛り込んだ。

 全180ページで、記事には日本語も併記。国内向けには田中さんが手掛けるホームページ(https://lip.stores.jp)で税込み1500円で販売する。

 出版記念イベントは25日午後3時から、ハピリン3階の福井観光コンベンションビューローで。参加無料。雑誌の販売も行う。問い合わせは同ビューロー=電話0776(20)5151。

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