段ボールの簡易トイレ作りに挑戦する男性(左)=3月、福井県福井市の福井県産業会館

 今春、福井県内で防災をテーマにしたフェアや研修会が相次いで開かれた。災害時に地域で活躍が期待される防災士や自主防災組織メンバーが参加した専門性の高いものから、若い夫婦、カップル、障害のある人向けなど内容はさまざま。その中の一つを紹介する。

 「これは意外としっかりしてる」。段ボールの簡易トイレ作製に夫婦で挑戦した男性が自作のトイレにまたがり、思わずうなった。

 段ボール箱を二つ組み合わせた中にごみ袋を入れる。細かくちぎった新聞紙を詰めて水分を吸い取らせる。ある程度たまったら燃えるごみとして処理できるという。

 既存の便器にビニール袋をかぶせる災害用トイレも市販されている。コーナーでは「『トイレはトイレでする』との先入観を捨て、自由な発想で対応してほしい」と呼び掛けていた。

 NPO法人日本トイレ研究所の調査(2018年4月、2千人対象)によると、大地震などで排水管が壊れた水洗トイレを使うと逆流する危険性があることを、44%が「知らない」と答えた。

 同法人は避難所などでトイレを我慢するために水分摂取を控えると病気のリスクが高まるとし、「災害時のトイレ問題は命に関わる。備えの啓発は重要」と指摘している。

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