拉致被害者全員の救出を求める国民大集会で、気勢を上げる参加者=4月22日、東京都千代田区

 北朝鮮による日本人拉致被害者全員の救出を求める国民大集会が4月22日、東京都内で開かれた。南北首脳会談や米朝首脳会談を控え、北朝鮮情勢がめまぐるしく動く中、全国から集まった約1千人の参加者は、全被害者の即時一括帰国に向け、決意を新たにした。

 日米首脳会談を終え出席した安倍晋三首相はあいさつで「トランプ米大統領は会見で、日本人拉致被害者の帰国に向け最大限の努力をすると述べた。つまり世界に向かって約束してくれたということ」とした上で「拉致は安倍政権の最重要、最優先課題。日本人を取り戻すためには、日本政府が主体的に取り組む必要がある」と強調した。

 北朝鮮による核実験中止宣言については「大切なのは具体的行動。日本政府の基本方針に変更はなく、拉致問題を前に進めるよう全力を尽くす」と述べた。

 元拉致問題担当相で自民党拉致問題対策本部長の山谷えり子氏=福井県福井市出身=は「拉致に対する国際社会の認識を解決につなげていきたい」とした。

 被害者家族らからは、早期解決を願う切実な声が聞かれた。田口八重子さん=失踪当時(22)=の兄で、家族会代表の飯塚繁雄さん(79)は「解決のための千載一遇のチャンスが来ている。国際社会の論議が(北朝鮮の)具体的行動につながっていくことを願って、皆さんと一緒に戦っていきたい」。横田めぐみさん=同(13)=の母、早紀江さん(82)は「これまで1千回を超える講演をしてきた。ここまで戦ってきて良かったと思えるように、再会する日が来ることを信じて毎日祈っている」と話した。

 支援団体「救う会福井」からは5人が出席。森本信二会長(62)は「拉致は国民が一丸となって取り組むべき問題。地方でも関心を持ってもらえるよう活動し、解決につなげていきたい」と決意を新たにしていた。

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