「13%はあなどれない」と話す岡本拓夫教授=福井県鯖江市の福井高専

 福井県内で福井地震に匹敵する地震は起こり得るのか。地震に対しどんな心構えでいるべきか―。地震学専門で県防災士会顧問などを務める福井高専の岡本拓夫教授に聞いた。

 ―政府の「全国地震動予測地図」(2017年)で、福井市が今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる可能性は13%。どうみるか。

 (約70%の)東海地方などに比べたら確率は低いかもしれないが、南海道地震(南海トラフ巨大地震)でも福井は揺れないと思ったら大間違い。活断層が連動すると震度5強や6弱になり得る。福井地震のような直下型地震の確率は、周期が非常に長いこともあり計算上高く出ない。13%はあなどれない。

 ―注目しているのは。

 (西山公園を中心とする台地東側を南北に走る)鯖江断層だ。地震が全く起きていないのに段差がすごく大きい。長期間発生していないのが発生する直前のサインなのか、エネルギーをためている最中なのか。蓄積中なら数百年はこのままだが、直前だとしたら数年から10年で地震が発生することになる。

 ―北陸では石川・能登半島沖、新潟県中越沖地震(ともに震度6強)が発生した。

 GPS(衛星利用測位システム)観測で、ひずみがたまるゾーン「新潟―神戸歪集中帯」が分かっている。そこに沿ってマグニチュード(M)7クラスの地震が起きている。最近では14年の長野県神城断層地震(M6・7)や、1995年の阪神淡路大震災(M7・3)もそうだ。たまたま福井で起きていないだけかもしれない。

 ―必要な備えは。

 地震発生時に備えて「身を低くする」「頭を守る」「その体勢をキープする」という安全確保行動を一斉に行う「シェイクアウト」訓練をすべきだ。緊急地震速報は南海トラフ巨大震災向け。福井で予想される直下型地震は、速報より揺れのほうが早い。大きい揺れを感じたら、即行動する訓練が欠かせない。

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