本願寺中興の祖・蓮如直筆とみられる和歌の草稿(本願寺文化興隆財団蔵)

 本願寺中興の祖・蓮如直筆とみられ、「大さか」の文字がある和歌の草稿が見つかり、所蔵する京都市山科区の本願寺文化興隆財団は4月20日、大阪の地名が記述された最古の原本とみられると明らかにした。草稿は、福井県あわら市吉崎1丁目の吉崎御坊蓮如上人記念館で21日に開幕する同館開館20周年特別展(福井新聞社後援)で展示する。

 「なにわ」「なみはや」と呼ばれていた時代から「おおさか」へと土地の呼び方が変わる過程をひもとく史料といい、財団の藤田香奈子学芸員は「真宗史のみならず、日本史上極めて貴重」としている。

 財団によると、見つかったのは、室町時代末期の明応7(1498)年11月8日付で、和歌5首がしたためられた草稿。2011年に京都市内の古美術商から購入した。うち2首に「大さか」の記述があり、筆跡鑑定から蓮如直筆の原本と判断した。これ以前も、明応6年11月25日付の蓮如から門徒への手紙に「大坂」と書かれているが、原本はなく、後年にまとめられた写本という。

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