福井県内で唯一整備される北陸新幹線の「敦賀車両基地」のイメージ図(鉄道・運輸機構提供)

 2023年春の北陸新幹線敦賀開業に向け、福井県敦賀市に県内で唯一建造される「敦賀車両基地」。当面終着駅となる敦賀で新幹線車両の留置や点検を行う役割があり、面積約12ヘクタールの細長い基地となる。建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は来月にも、基地の盛り土工事に本格着手する。

 敦賀車両基地は新幹線敦賀駅から南西の同市若泉町から観音町にかけ、延長約1・5キロ、最大幅160メートルにわたって整備する。敷地は北側で高さ約13メートルの盛り土を行い、南側でも3メートルをかさ上げ。途中で交差する国道8号バイパスなどの上部をまたぐ形となる。

 基地内には、夜間や敦賀始発まで新幹線車両を留置する「着発収容線」を7線整備する。延長350メートルで、北陸の降雪を考慮して建物で覆う方針。

 このほか、車両の点検を行う「仕業検査線」2線、車両の着雪を取り除く「融雪線」、万が一不具合が生じたときに修理する「臨時修繕線」などを設置。車両洗浄装置や変電所も置く。

 鉄道・運輸機構によると、敦賀車両基地は大阪延伸後もJR西日本が使用する予定という。石川県白山市にある「白山総合車両所」との役割の違いについては「敦賀は日常点検や応急修繕を行い、工場がある白山は長期的な点検や整備を行う」としている。用地買収はほぼ終わり、昨年12月から敷地南側で田んぼの埋め立てやヤード造成などの準備工事が進んでいる。盛り土工事は全体で約60万立方メートルとなる予定で、新幹線の新北陸トンネルなどの掘削工事で出る土砂を利用する。

 同機構敦賀鉄道建設所の高原英彰所長は「盛り土工事の工程は調査中だが2、3年はかかる。さらにレールを敷く軌道工事や建物建築、電気工事があり、完成時期は未定」と話している。

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