南越前町役場前に掲示された立候補者のポスター=4月18日、福井県南越前町東大道

 地方議員のなり手が減り、全国的に無投票当選が増加傾向にある中で、4月17日告示された福井県の南越前町議会選挙は定数を6人上回る激戦となった。無投票が2回続いたことによる議員の高齢化や議会の活力減退への危機意識、旧町村別の人口と議員数の不均衡などの要因が絡む。

 現職14人のうち最高齢の小山喜一さん(78)が引退し、51~77歳(投票日時点)の13人が立候補。新人は41~68歳(同)の7人が名乗り出た。

 全国町村議会議長会の調査では、同町議の平均年齢は69・5歳(2017年7月1日現在)。県内8町で最も高く、次の永平寺町の66・9歳(同)と2歳超の差がある。

 新人候補には「出馬と高齢化は無関係」とする人がいる一方、「同じ質問を繰り返したり、理事者の答弁を理解しなかったりする現職がいる」との声が聞かれる。無投票への危機感は特に強く「活発な議論がなされず、倦怠感がある」「一部議員は行政と住民のパイプ役を果たしていない」と不満が募っている。

 旧町村別の候補者数は南条9人、今庄7人、河野4人。現職5人と新人4人がしのぎを削る南条について「旧町村の人口比で南条の議員が少ないことが、候補者が増えた一因」とみる選挙通は少なくない。選挙戦の可能性もあった前回が、無風になった経緯への反発もあるという。候補者の多くは地元を固めながら旧町村の枠を越えて支持拡大を図っており、票読みを困難にしている。

 投票率向上へ南越前町は、今回から住所に関わらず町役場(旧南条)、今庄、河野総合事務所のいずれでも期日前投票ができるようにした。選管担当者は「多数の立候補があり、町民の関心は高いと思われる。06年町議選の84%超並みに投票率が上がることを期待したい」と話している。

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