タイムカプセルを探そうと掘った穴を見つめる卒業生ら=4月18日、福井県越前町厨の城崎北小跡地

 福井県越前町厨の城崎北小学校跡地で4月18日、53年前に埋めたタイムカプセルの発掘作業が行われた。当時埋めたとみられる場所からは見つからず、集まった卒業生ら約20人は残念そうにしながらも、当時を振り返り思い出話に花を咲かせていた。

 城崎北小は1994年、城崎南小学校と合併し城崎小学校が開校。現在城崎北小学校の校舎はなく、跡地は公園になっている。

 カプセルは65年3月、卒業生約40人が校庭に埋めた。将来の夢や恋愛のことなどを書いた文章を缶に入れたという。

 当時は子どもがスコップで穴掘りをして埋めた浅い位置だったが、跡地が埋め立てられたこともあってこの日は重機を準備。当時の写真を見たり、記憶をたどったりしながら「もっとこっち」「いやあっちだ」と作業を進めた。約1時間、約15平方メートルにわたって深さ約1・7メートルまで探したが発見に至らなかった。

 当時担任だった中橋えい治さん(80)=同町=は「道幅も広くなったので、もしかしたら道路の下かもしれない。案内板を立てておくべきだった」と残念そう。それでも坂井市から参加した板本定美さん(64)は「中学を卒業して以来会えた友人もいて、来て良かった」。大栗治男さん(65)=同町=も「恥ずかしい文章を見られず、よかったのかも」と笑顔を浮かべていた。

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