トゥモローでは、利用者らが昼食を準備するのもトレーニングの一つになっている=福井県福井市内

 県発達障害児者支援センター「スクラム福井」に相談し、トゥモローを紹介された。「ここが最後の砦と思っていた」と男性。スタッフや他の利用者を信頼できるようになるまで数カ月かかったが、今は「安心できる居場所」と感じている。

 「スタッフの方は強制せず、自分に合った目標を的確にアドバイスしてくれる。少しでも目標に近づけば、当たり前のことでもほめてもらえ、自分に少しずつ自信がついた」。不眠症だった生活も徐々に改善し、現在は就労継続支援B型事業所に通うための実習を始めている。

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 男性は、白崎さんのアドバイスで、自分の「トリセツ(取扱説明書)」を書いた。これまでの体験を振り返り、自分の状態を数段階に分けて示し、それぞれの状態で他の人に望む接し方を書いた。「自分と向き合う時間はつらかったが、生きづらい理由をもっと知ってもらいたいという思いで完成させた」。衝突することもあった母親にも渡し、適度な距離感で接することができるようになった。

 「人と関わりたいという思いはあっても、やり方が難しいから外に出たくないだけ」と白崎さん。ひきこもりの人や発達障害のある人それぞれに合った施設や事業所は必ずあると強調する。「勇気を持って最初の一歩を踏み出せば、必ず変われる。トゥモローもその一歩目の場所でありたい」

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