日華化学社長の江守康昌氏

 日華化学(本社福井県福井市、江守康昌社長)はこのほど、製造工程での有害化学物質の使用・排出ゼロを目指す世界各国の企業などでつくるグループ「ZDHC」に、日本の企業で初めて加盟したと発表した。有害物質の使用を自主的に制限してきた同社の活動が評価された。環境に配慮する企業としての認知度や、ブランドイメージの向上などにつなげていく。

 同社によると、ZDHCは繊維や革製品などの製造時に有害物質の使用を制限することを目的に、2011年に発足した。本部はオランダにあり、アディダスやバーバリーなどの大手スポーツ用品、アパレルメーカーや、サプライチェーン(供給網)に関わる企業などが加盟している。15年には製品製造時の使用を制限する化学物質リストを公開している。

 日華化学は、ZDHC発足以前からフッ素を使わない繊維加工用の撥水剤など環境に配慮した製品開発に取り組んできた。ZDHCが製造時に使用を制限する化学物質リストを公開した後も、その方針に従って有害物質の使用を自主制限しており、一連の取り組みが認められて2月に加盟することになった。

 同社は「環境に配慮した製品を作ることは、他社との差別化にもつながる。今後、ZDHCに加盟している企業との交流を深めていく中で、新たなビジネスの機会が生まれる可能性もある」と話している。

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