社民党福井県連合の定期大会でガンバロー三唱する出席者。他党との合流に関して議論が交わされた=福井県福井市のアオッサ

 来夏の参院選や来春の統一地方選をにらみ、福井県内野党勢力の一部で再編が胎動している。中央政界の動向を見極めつつ、再編により「自民一強」を打破する足掛かりとしたい考えだ。しかし本音と建前の間で各党の思惑が交錯する部分も多く、関係者は腐心している。

 ■立民福井県組織「着々」

 「本部と調整しながら、着々と準備を進めている。いろんなタイミングを見計らって盛大に打ち上げる」。立憲民主党の県内組織立ち上げを視野に民進党を離党した野田富久県議会議員は4月3日、連合福井役員らとの懇談後、ひときわ明るく取材に応じ、順調ぶりをアピールした。

 この日、立民本部は来夏の参院選比例で日教組の組織内候補の公認を決定した。既に私鉄総連の候補を公認しており、自治労も候補者擁立の可能性に言及している。「連合の中央レベルで支持の動きが広がっている。野田さんは県内でもそれなりに手応えがあるのだろう」と関係者はみる。

 旧社会党系の旧総評、旧民社党系の旧同盟などを統一して発足した連合福井は、「組織の結束が最優先」との立場を崩していない。政党の離合集散に巻き込まれて自分たちが分裂する事態だけは避けたい、というのが本音で、一部は野田氏の動きに警戒感を示す。役員の一人は「本当はいろいろ言いたかったけれど…」とため息交じりにつぶやいた。

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