仁愛女子短大(福井県福井市)が就職活動を始めた学生に無料配布した「就活女子ノート」

 仁愛女子短大(福井県福井市)が就職活動専用の「就活女子ノート」を制作した。地元企業の情報を広告化し、その協賛金を制作費に充てた。スポンサーのページを設けることで学生の関心を引き、採用を求める企業側もPRできるなど双方に利点がある。人材難に悩む企業と学生をつなげ「地域を元気にしたい」との思いが込められている。

 経営学などが専門の澤﨑敏文准教授の元ゼミ生で、今春卒業した地村遥さん(福井市)と定兼萌依さん(永平寺町)が企画。福井市などの実行委員会でつくる「福井発!ビジネスプランコンテスト」(福井新聞社後援)で準グランプリを獲得した提案を形にした。4月に入り、就活を始めた生活科学学科の新2年生約160人全員にノートを無料で配布した。

 就活ノートは活動の記録やスケジュール管理などに使う。さまざまなことが書き込めるカレンダーのほか、訪問した企業の事業内容や給与、福利厚生を書き留めるページを設けた。身だしなみチェックや自己分析ができる欄もある。先輩たちの就活の失敗談やアドバイスも紹介している。

 協賛企業はOGが就職し、かつ短大への求人がある会社から絞り、10社から協力を得た。協賛企業を紹介するページでは、先輩のメッセージをはじめ、仕事内容や求める人材、会社の特色について取材を基にまとめている。掲載1ページで3万円、2ページで5万円の協賛金を集め、制作費を賄った。

 地村さん、定兼さんは就活ノートを企画する中で、中小企業の多くが、費用がかかる大手就職サイトへの登録が難しいとの話を聞き、企業広告を発案。学生目線に立った情報を盛り込むことにした。「後輩には学業と並行して効率よく就活をしてほしい。地元企業が学生の目に留まり、お互いを結び付けることができる。学生、企業、地域全体がハッピーの『三方良し』を実現するアイテム」と説明する。

 就活でノートを活用中の生活科学学科2年、藤吉未有さん(福井市)は「仁短生を募る地元企業を知るきっかけになった」と話す。澤﨑准教授は「中小は人材確保に苦労している。県内の優良企業に学生が就職し、その企業が活性化することで地域経済の好循環につながる」とノートの効果を期待している。

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