女性限定の就職説明会「女子会」のチラシを手に参加を呼び掛ける福井県警の小川真央巡査部長

 福井県警が女性警察官の採用を強化している。女性が被害に遭う犯罪の認知件数が福井県内でも増えており、被害者や相談者への対応など活躍の場が広がっているため。今春から女性警察官が採用担当に加わり、4月28日には女性限定の就職説明会「女子会」を初めて開く。

 県警がまとめた2017年の治安情勢によると、強制わいせつや暴行、傷害などで女性が被害者となった犯罪の認知件数は161件(前年比7件増)。統計を取り始めた12年以降、最多となった。

 ストーカーやドメスティックバイオレンス(DV)などで女性の被害相談に対応するため、県警は女性警察官・職員66人を「レディースパートナー(相談担当者)」に指定し体制を整備している。2007年には捜査1課に女性だけの捜査チーム「SWING」も創設。警務課は「被害者・相談者への対応や、女性の容疑者・留置者に対する所持品検査、捜索などで特性を生かしている」と効果を説明する。

 採用業務でも女性目線を大切にしようと、警務課人事係の採用担当に今春、女性として初めて小川真央巡査部長(30)が加わった。性犯罪被害に遭った女児に対応した際には「女性警察官だったこともあり、心を開いてくれた」という。「警察は男性社会というイメージが強いが、実際は多くの分野で女性が活躍できる職種。女子会などで身近に感じてほしい」と話している。

 女子会(定員30人)は28日午後1時半~同4時に福井市のアオッサで開く。刑事や白バイ、被害者支援、通訳などで活躍する女性警察官・職員が参加する。プライベートや出産、育児経験も含めて参加者の疑問や不安に答える。鑑識体験や制服試着もある。

 県警は昨年、女性警察官を12人採用した。同課によると今年4月1日現在の人数は計148人で全体の8・5%。割合は年々高くなっているが、昨年は全国平均(警察庁まとめ)を1%下回った。2021年までに10%にする計画を立てている。

 女子会の問い合わせは警務課=フリーダイヤル(0120)207110。

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