福井県庁=福井市大手3丁目

 保育人材の不足は統計にも表れている。福井労働局のまとめでは、17年の保育士の平均求人倍率は2・44倍で、2年前の1・81倍から0・63ポイント上昇。「保育士の求人倍率は、全業種平均より高い水準で推移している」(担当者)という。

 県子ども家庭課の担当者は「待機児童の発生は、昨年4月に育児休業中の人の希望を含めるなどとした統計手法を変えた影響もある」とする。ただ「保育人材が不足しているのは明らか」と認める。資格を持ちながら職に就いていない潜在保育士の就職支援や、研修を受ければ一時預かりなどを担える子育て支援員の研修といった対策はしているが、需要に対応しきれていない。「60歳を超えて働くことが当たり前となり、祖父母が孫の面倒を見る余裕がないのも、保育人材不足に拍車を掛けている」と分析している。

 澤田副会長は人手不足のほかに、「第3子以降は保育料無料という制度が浸透し、子どもが小さいうちから母親が就労に意欲的になっていることも待機児童増加の理由」とみる。このため「政府の幼児教育無償化の方針が実現すれば、待機児童は爆発的に増えるだろう」と見通した。

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