クラウドファンディングの可能性を語るレディーフォーの米良はるか代表取締役=東京都文京区の同社

 福井新聞社など3社連携によるクラウドファンディングサービス「ミラカナ」でサイト運営や資金調達支援を担うレディーフォー(東京)は、クラウドファンディング事業の国内最大手。「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」をミッションに掲げ、多くのプロジェクトを実現に導いてきた。創設者の米良はるか代表取締役(30)は、「ミラカナ」を通じ「福井に根付く事業が展開されるきっかけをつくりたい」と語る。事業スタートに寄せる思いを聞いた。

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 ―クラウドファンディングの利点は。

 融資や投資と違って、返済や配当の必要がなく、事業性が見えにくいアイデアや新しいチャレンジでもリスクが少ない。テストマーケティングに使えるのも特徴。例えば、飲食店を開くプロジェクトの場合、支援者への返礼にランチ無料券を用意することで、開業前から最初の顧客を確認できる。支援者をファンにして、その後の事業展開につなげることができる。

 ―支援する側にとっては。

 会社や組織ではなく、プロジェクトへの支援なので、お金の使われ方の透明性が高い。だから、自分の支援が役立った感覚が、従来型の寄付よりも得られる。

 ―クラウドファンディングで実現させようとするのは、どんな社会か。

 何かをやりたいと思ったときに、一歩を踏み出す場をつくりたかった。世界的に見ても、資金調達が難しいような若くて実績のない人のチャレンジが、世の中全体に大きなインパクトを与えている。

 ―クラウドファンディングの利用者は年々増えている。今なぜ、受け入れられているのか。

 SNSの広がりで自分がやりたいことを発信し、協力したい人が集いやすくなったのが大きい。組織に属さなくても、スモールスタートができるようになった。

 ―地方紙、地方銀行との連携で何ができるか。

 地域でシェアを持ち、信頼を持っている2社と一緒に打ち出すことで、クラウドファンディングにチャレンジしてみようという人が増えるのが楽しみ。資金集めや実行の段階をメディアで発信してもらうことで事業の展開が進み、地域に根付きやすくなるはず。

 ■レディーフォー 2011年3月にスタートした日本初のクラウドファンディング事業。14年に設立された同名の会社が運営する。18年3月までに、プロジェクト7900件が掲載され、累計の支援者数は38万4千人、支援額は58億円に上る。プロジェクトごとにキュレーターと呼ばれる担当者が付き、プロジェクトづくりや資金集めを伴走型でサポートする。目標額の達成率は国内業界で最高の約7割。

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