とても大事、赤ちゃんの予防接種(イラスト・小林孝文)

 「こんな小さな赤ちゃんに、注射を4本もするの! かわいそうでみてられないわ」

 お気持ちはわかります、お母さん。でもね、破傷風やジフテリアなどは予防接種(ワクチン)でしか予防できないんです。

 生後2カ月から接種が始まる「ヒブ」や「肺炎球菌」に対するワクチンの効果は高く、接種を行わなかった時代に比べると、肺炎や細菌性髄膜炎といった病気にかかる子どもは10分の1以下に減っているのです。

 細菌性髄膜炎ではいまだに命が危うくなったり、神経に後遺症が出たりします。これを避けることが、赤ちゃんにとって何より大事なのです。

 これらのワクチンにより、子どもたちの入院も非常に減っています。

 通常、肺炎での入院は5日前後ですが、細菌性髄膜炎の入院は最低3週間。その間ずっと点滴が続きます。子どもは嫌がりますし、付き添いの保護者もストレスになります。費用も、医療費は補助がありますが、付き添いの費用がかかる上、仕事も休まなければなりません。なるべく避けたいものですよね。

 自費での接種となりますが、「ロタウイルス」に対するワクチンも効果が高いです。一冬に15人ほどあったロタ腸炎の入院が、現在は1人くらいになっています。早く公的補助の対象になるといいですね。(福井県小児科医会・津田英夫)

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