「こよみッション」を手にする加藤洋さん(右)ら発案メンバー

 福井県越前市野岡町では昨年、元区長の林直樹さん(61)がクラウドファンディングに挑戦した。住民の社交場でもあった地元商店が減っていく中、集落内にベンチを置いて人が触れ合う場を取り戻すプロジェクト。手書きの新聞折り込みチラシなどで周知し、地元を中心に67万8千円が集まった。ベンチ10台を空き店舗前などに設置し、高齢者らに喜ばれている。

 「高齢になっても暮らしやすい仕組みを、元気なうちに自分でつくってしまおうと考えた」と林さん。ベンチで仲間と語らいを楽しみ、「やりきったことが自信になった。若い人にも『思ったらやれ』と言いたい。きっと得るものは大きいから」と笑った。

 これらのクラウドファンディング募集は、取り組みの意義とともに福井新聞記事でも紹介。「記事で支援が一気に増えた」という林さんの元には、県内企業からベンチの寄贈もあった。こよみッションにも、読者から「孫にやらせたい」と支援が相次ぎ、加藤さんは「地域への強力なアピールにつながった」と振り返った。

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