【越山若水】あまりに対照的な話題を二つ取り上げる。出どころはきのう届いたスポーツニュース。人気を二分する競技だけに、ファンの多くが興味津々で見守っているはず▼最初はベースボール。米大リーグに挑戦するエンゼルス、大谷翔平選手である。世界最高の舞台に立つだけで大変なのに、投打二刀流という難業に立ち向かう▼衆目を集める中、打者では3試合連続の本塁打を放ち勝利に貢献。投手として本拠地初登板の試合は7回を1安打に抑え開幕2連勝。まさに快刀乱麻の活躍である▼米メディアも「SHO TIME」と絶賛。同じ二刀流の名選手ベーブ・ルースを超える―と期待するファンも多い。まずは「前途洋々」の滑り出しだろう。一方で「前途多難」のニュースが届いた▼サッカー日本代表、ハリルホジッチ監督の電撃解任が発表された。6度目となるW杯ロシア大会開幕まで2カ月余り。このタイミングの決定を英断とみるか、愚挙とみるか▼3月のベルギー遠征など、最近は消化不良の試合が目立ち不安は募るばかり。選手起用も猫の目のように変わり、チームは安定感も連携力も足りない▼監督交代という劇的な決断が危機感を高める効果はある。ただイチかバチかの荒療治でもある。ご承知の通り、人生には浮き沈みが付きもの。良いときも悪いときも見守り続ける。それが真のファンだと心得たい。

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